最近、愛犬がいつも体を掻いているような・・・そんな時は注意!
飼い主さんは自分の体も見てみてください。体のどこかに赤みや湿疹はありませんか?
もしかしたら家の中にダニやノミ、蚊がいて、犬と人間に害を及ぼしている可能性があります。
今回はそれぞれの症状の違いや、刺された際の対処・対策方法についてご紹介します。
-Contents-
ダニ?ノミ?蚊?刺された時の違いや特徴
ダニ・ノミと言えば、サイズがわずか3ミリ程度の虫。
全種が吸血するように思えますが、吸血するのは一部の種類だけです。
一部が動物に寄生し、血液・体液を吸って生きています。困ったものですよね。
さて、ダニやノミ以外で刺されるとかゆみや赤みを帯びる虫と言えば、蚊。
一見似たような両者ですが、実は刺された後の症状に違いがあるんです。
それぞれの違い・特徴について見てみましょう。
蚊
犬が蚊に刺されたら
- 人間同様刺された場所が赤くなったり膨らみやすい。
- 掻き毟るので皮膚炎が誘発される。
- 咳をする、息切れをするなど体調に異変があればフィラリアに罹っている可能性大。
人間が蚊に刺されたら
- 刺された場所を中心として赤みが円のように拡がる。
- 赤い円は出来るが赤い点は出来ない。
- かゆみが引けば赤みも薄くなる。
- 赤みを触ると熱がある。
ダニやノミ
犬がダニ・ノミに刺されたら
- 非常に強いかゆみが生じ掻き毟る。
- 脱毛も起こり皮膚が見えるようになる。
- 小規模の赤みから一気に拡大するとノミアレルギー性皮膚炎に罹っている可能性大。
人間がダニ・ノミに刺されたら
- 刺された場所が赤い点や膨れが起こる。
- わずかな範囲内に複数の赤い点などが集中して出来る。
- かゆみが消えても中々痕跡が消えない。
かゆみや赤みは、人間も犬も共通して起こるんですね。
しかし、蚊とダニやノミで症状が分かれるので、注意して観察することが大切です。
特に蚊は致命的な病気である「フィラリア」のリスクがあるので、蚊に刺された疑いがあれば、早めに病院に行くようにしてください。
また、フィラリアの予防薬を飲ませていない飼い主さんは、必ず飲ませるようにしましょう。
虫に刺されたらするべき3つの対策方法
もし貴方や犬がダニやノミ、蚊等に刺されたのであれば、以下の3つの対策をしてそれ以上悪化させないようにしましょう。
犬を動物病院へ連れていく
犬は虫に刺されるとずっと体を掻き続けてしまいます。しかも爪が鋭いので、皮膚が傷付きやすく出血してしまう事も。
早めに治さないと化膿してしまい、傷付いた場所から毛が生えなくなることもあります。
こうなってしまうと大変なので、早い段階で病院に連れて行くようにしましょう。
ただ、動物病院によるダニやノミの駆除はカンタンですが、皮膚の治癒には時間が掛かることが多いので注意してください。
飼い主も皮膚科へ行く
ダニやノミは病気を媒介することもあります。
愛犬だけでなく、もし貴方も刺されていた場合は注意してください。
いつまでもかゆみが治まらなかったり、微熱が続いているならば、必ず皮膚科へ行くようにしましょう。
また、あまり掻き過ぎると皮膚が色素沈着を起こして黒ずみます。
痒くて辛いところですが、出来るだけ掻かないように気をつけましょう。
液体タイプの駆除剤を使う
動物病院に連れていくほど酷くないのであれば、ペットコーナーにある液体タイプの駆除剤でも十分対処可能です。
液体タイプは犬の背中などに数回垂らすだけでOK。
動物病院で処方される液体タイプの駆除剤に比べれば弱いですが、それでもかなりの効果が期待できます。
価格は数千円と、動物病院で診察処方されるよりもリーズナブルなのもポイントです。
首輪タイプの駆除剤は使うべき?
先程も紹介しましたが、現在ではダニとノミ対策としてポピュラーになった液体タイプの駆除剤。
一昔前は首輪タイプが主流だったんですよね。
この首輪タイプの駆除剤も未だ販売されていますが、液体タイプに比べると効果はあまりありません。
首輪タイプは薬剤が首回りだけにしか届かず、背中や下半身にいるダニやノミに対して力を発揮しないというのが原因です。
また、犬の口に近いので万が一薬剤が口に入る可能性もあるので、液体タイプの方が安心で人気もあります。
市販の駆除剤を購入する場合は、首輪タイプよりも液体タイプがおすすめです。