子犬によく見られる迷惑な行動の1つである”甘噛み”。
甘噛みとは、歯を当てるようにして軽く噛むことを指します。
しかし、本気になっていないとはいえ甘噛みされれば痛いし、迷惑なものです。
今回はそんな甘噛の理由やしつけ・対処方法についてご紹介します。
-Contents-
甘噛み時の心理や理由・原因について
甘噛みをする時の犬の心理や理由・原因は、大きく次の3つが考えられます。
- 歯がくすぐったい
- かまってほしい
- 周りとの接し方が分からない
歯がくすぐったい
ひとつ目は【歯がくすぐったい】ということです。
犬は人間以上に口・歯を使用しますので、非常にデリケートに出来ていて人間以上に痒みやムズムズに敏感です。
主に生後2ヶ月ごろまでの子犬など、歯の生え代わりの時期に多く見られる甘噛みで、これは甘噛みをして歯のムズムズ感を紛らわしている場合がほとんどです。
その為、歯が生え代わった後にはパタリと甘噛みをしなくなる犬もいます。
かまってほしい
ふたつ目は【かまってほしい】ということです。
これは子犬に限らず、広い年齢で見られます。
いわゆるちょっかいというやつですね。
甘噛をせずに、前足で飼い主などの気を引くためにつつく犬もいます。
ですがほとんどの犬は口で意思表示を行う為、ついつい噛んでしまうのです。
接し方が分からない
最後の3つ目が、【接し方がわからない】ということです。
これも幅広い年齢で見られる甘噛みです。
これは犬に社会性がないことを表しているので注意してください。
犬は通常、他の人間や犬と接していると、自分が間違った行動をした際に相手の反応によってそれに気づくことが出来ます。
つまり、甘噛を行ったことでその人が嫌がった場合、通常は学習して甘噛をしなくなるのです。
しかし、日頃からあまり関わらずに孤立している犬だと、自分が悪い行動をしていると自覚できずに甘噛みを続けてしまうのです。
甘噛みのしつけや対処・対策法について
犬に悪気や敵意が無かったとしても、過剰な甘噛みをされるのは困るものです。
甘噛みを解決するには、きちんと理由や原因を踏まえて、『オモチャor無視』のどちらかで対処しましょう。
歯がムズムズしている場合は『オモチャ』を使う
まずはオモチャを使う場合について。
これは歯がムズムズしていたり、痒く感じている場合に行う方法です。
オモチャを噛ませてムズムズを解消してあげるのが目的です。
この際に使用するオモチャですが、柔らか目で弾力のあるゴム系がオススメです。
硬いプラスチック系などにすると、噛み過ぎて歯茎から出血する犬もいます。
また、オモチャが破損する恐れもありますので、適度な柔らかさがあるものを選ぶようにしましょう。
かまってほしい・接し方がわからない場合は『無視』をする
かまってほしい時と接し方がわからない犬の場合は、思い切って『無視』してしまいましょう。
もし甘噛みをされたら、犬から離れて無視をします。
すると、犬は徐々に反応を見て甘噛みは良くないと学習するようになります。
甘噛みされるとついついキツく叱りがちですが、これでは犬も萎縮してしまいストレスになる為、気を付けましょう。
甘噛みはほったらかしにせず、きちんとしつけや対処を
いかがでしたでしょうか。
甘噛みは敵意が無いなら本気で噛まないだろうし、別にしつけ直さなくても大丈夫そうと思われるかもしれません。
しかし、貴方は良くても他人や犬自身にとっては問題がないとは言い切れません。
ずっと甘噛みを直さず放っておくと、コミュニケーションの方法として甘噛みしか知らずに成長してしまう恐れがあります。
敵意はなく気を引きたくて甘噛みをしたら、よその犬とケンカになってしまった…そんなこともあるかもしれません。
”たかが甘噛み”などと思わず、きちんとしつけすることが大切です。