ニュース番組を見ていると事故でケガを負ってしまったというニュースをよく見かけますよね。
この場合には人間ならば救急隊の人や居合わせた人が応急処置をしてくれて運が良ければ命が助かります。
しかし犬の場合はどうでしょうか?
犬の応急処置を知っている人は少ないですよね。
ですから万が一の事態に備えて飼い主のあなたが犬の応急処置を学んでおく必要があります。
-Contents-
ケース別の犬の応急処置を学ぼう
それでは早速、犬の応急処置についてまとめていきましょう。
一言に応急処置といっても症状や内容によってケースが違います。
ケースごとの方法を記載しますので各内容を把握し、怪我や事故が起こった場合は落ち着いて正確な応急処置を手早く施せるようにしましょう。
犬の体から出血している
出血している場合はまず、血が出ている傷口を確認します。
それから傷口を清潔な水で、優しく汚れを洗い流します。
そして布で傷口をギュッと圧迫してあげましょう。
圧迫後を少し時間を置いたら包帯でグルグル巻きにしてさらに押さえます。
基本的には人間に行う方法と同じですね。
ただし消毒薬等は物によっては犬に有害な物質が入っている可能性がありますので、基本的には水洗いのみにしておきましょう。
出血している部分に何か刺さっている
刺さっているものを抜きたくなりますが、刺さった状態のままにしてください。
無理矢理抜いてしまうと傷口がさらに広がって大出血を引き起こします。決して抜かないようにしましょう。
まずは刺さってる部分を含めて傷口を清潔な水で洗い流してください。
それから刺さっているものを除いた傷口に圧迫止血をしてあげてください。
そし後、ものが刺さったまま動物病院へ連れていってそこで抜いてもらいましょう。
動物病院なら大出血が起きても輸血ができるので安心です。
犬がヤケドをしてしまった
ヤケドをしてしまったら患部に清潔な布を当ててその上から流水を掛けて冷やします。
布を当てる際には強く押さえ過ぎないようにしてください。
ヤケドの度合いによりますが、強く押してしまうと皮膚が滑り落ちることもあります。
犬がおもちゃを飲み込んだ・玉ねぎやチョコレートを食べてしまった
いわゆる誤飲ですが、希釈したオキシドールを飲ませるなどして吐かせましょう。
食塩水を飲ませて吐かせる方法もあります。
上記方法以外には犬を逆さにするなどもしましょう。
または背中やお腹を叩いて刺激も加えます。
口を開かせて無理矢理おもちゃを取り出そうとすると人間もケガをしてしまったり、犬の体を傷付けたりするので止めましょう。
そして誤飲を起こさせないように周辺を見渡して、飲み込みやすいものを犬が触れない場所にしまっておくことも忘れないでください。
他に玉ねぎやチョコレートなど、犬にとって有害な食べ物をあげてしまった・勝手に食べてしまったせいで中毒症状が起こる場合もあります。
その場合も同様にオキシドールや食塩水で飲食物を吐かせ、病院に連れて行くようにしましょう。
犬が骨折した
骨折すると犬はじっと動かなくなったり、ひどく鳴いたり、触ろうとすると手足を引っ込めようとします。
その時には棒で添え木をして骨折部分を固定してあげてください。
骨折は大怪我です。二人がかりで一人が犬を保定しながらもう一人は車を運転するなどして、動かさないように早めに動物病院へ連れていきましょう。
犬が熱中症にかかってしまった
熱中症にかかった疑いがある場合は、すぐに日陰などの涼しいところへうつし、水を飲ませたり体に水を掛けたりして、とにかく体温を下げるようにします。
水をかけた後は仰いで風を送ることで、気化熱で体温を下げることができます。扇風機などがあれば活用しましょう。
注意しなければいけないのは、急いで体温を下げようと氷水やアイスを使うのは絶対にだめということです。
これらは逆に冷たすぎて血管や心臓に負担をかけてしまい、最悪の場合ショック死する可能性もあります。
犬の応急処置に関する本もおすすめ
愛犬の万が一に備えて、犬に関する応急処置の本も販売されているのでおすすめです。
専門的な内容のため価格は少々高めですが、悪化して最悪の結果になったり、病院にいって手術で数万円取られたりするのを考えると持っておいたほうが良いでしょう。
応急処置の本を買うのであれば、上記のように漫画図でわかりやすいものを選ぶと良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大丈夫だと思っていてもペットはこちらで予測できない行動を取るものです。
予想外の事故や怪我が起こってしまうと気が動転してしまう可能性があります。
万が一起こってしまった場合、落ち着いて愛犬の命を助けるようにしましょう。
日本は災害が多く発生する国ですから震災時には上記応急処置が役に立ちます。
知識があれば自分の愛犬のみならず他のお宅の愛犬も助けてあげることが可能です。
定期的に人間だけでなく犬用の応急処置もシミュレーションするように心掛けましょう。